外壁塗装というと、綺麗な色を塗装することによって、美観を取り戻し、こだわりの外観イメージに仕上げるといった、見た目を変えるだけといったイメージがあるかもしれません。
しかしそれだけではなく、外壁材を守り、機能を改善して、快適な住空間を維持するための重要なメンテナンス工事であると言えます。
美観を高めるのはもちろんのこと、外壁材や建物そのものの寿命を延ばすことや、冷暖房効果を高めて省エネに繋げること、汚れを付きにくくして美しさを保つことができるのです。
そこでここでは、外壁塗装の目的とともに、塗装工事の工程や外壁の劣化症状、塗り替え時期、費用相場などについて、越谷の塗装業者がプロ目線で徹底解説いたします。
外壁塗装とは~目的や役割について
外壁塗装には、大きく分けて次の4つの役割がありますので、詳しくご紹介しましょう。
美観を取り戻す、こだわりの外観イメージをつくり出す
外壁塗装は、汚れや色あせを防ぎ、新築時のような美しさを取り戻すことができますので、家の見た目を美しく保つためには欠かせません。
また、塗料にはさまざまな色が用意されており、こだわりのデザインや外観イメージにすることも可能ですから、自宅の印象を変えたい際にも最適です。
外壁材や建物そのものの耐久性の維持向上
外壁は、雨風や紫外線などの自然環境にさらされており、これらの影響により、外壁は徐々に劣化や損傷が生じてしまいます。
外壁塗装は、塗装によって塗膜を形成することで外壁を保護し、劣化を防ぐことができます。
これにより、外壁の寿命を延ばし、メンテナンスの頻度を減らすことができ、敷いては建物そのものの耐久性の維持にも繋がるのです。
断熱・遮熱性を高めて省エネ、エアコン効率を良くする
外壁塗装は、断熱・遮熱効果に優れている塗料もありますので、省エネに繋げ、エアコン効率を高めることができます。
塗料には断熱・遮熱効果のあるものが数多く提供されており、塗装することで夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を保つことができます。
これにより、電力コストの節約にも繋がります。
外壁に汚れを付きにくくする
外壁塗装は、汚れを付きにくくし、汚れを落としやすくすることもできます。
塗料には、汚れを外壁に付着しにくく、付着してしまった汚れを浮き上がらせ、雨水によって流してしまう『親水機能』に優れている製品が数多く存在します。
そのため、塗装することだけで外壁の汚れを防ぐことができ、また、汚れが付いた場合でも雨が降って流してくれたり、簡単に掃除して落としたりすることができるのです。
外壁塗装の主な工程
①足場設置・飛散防止ネット(養生シート)の設置

②高圧洗浄

③下地処理・養生

④塗装作業(下塗り)

⑤塗装作業(中塗り・上塗り)

⑥足場解体

外壁塗装の主な工程として、上記のような流れで施行されることになります。
①足場設置・飛散防止ネットの設置
外壁塗装の作業が始まると、建物の周りに足場を設置し、さらに足場を囲むように飛散防止ネットを設置する作業が行われます。
足場は、外壁の高所や隅々まで職人が安全に、高い品質の作業を施工するために欠かせないものになります。
足場の設置が完了したら、周囲に水や塗料が飛散しないように飛散防止ネットも設置します。
②高圧洗浄
外壁塗装の前には、外壁に付着しているほこりや排気ガス、カビ、苔、藻などの汚れを落とすための高圧洗浄作業が必要です。
洗浄しないと、塗料がしっかりと付着せず、剥がれてしまうことがあるからです。
高圧洗浄機を用い、高い水圧で洗浄され、汚れが酷い場合には洗剤を用いて「バイオ洗浄」が行われることもあります。
外壁全体を洗浄し、洗浄後にはしっかりと乾燥させてから塗装作業に取り組むことになります。
③下地処理・養生
外壁塗装の前には、優れた塗料を用いても、すぐに剥がれ落ちてしまわないように、下地処理が必要になります。
下地処理とは、外壁に生じているひび割れや目地のコーキングの劣化、金属の錆び、などの補修や処理のことを指しています。
下地処理を終えたら、次に塗装作業の準備として養生を行います。
塗料が飛散して付着してはいけない箇所にビニールシートなどで覆う作業で、窓や玄関、エアコンの室外機、車などを保護します。
④塗装作業(下塗り)
外壁塗装の作業は、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りを基本として行います。
下塗りの塗料は、シーラー、フィラー、プライマーなどと呼ばれる専用の塗料を用いて行われ、外壁の材質に合わせて用いられます。
下塗りは、外壁面を均一に整えることができ、次に塗装する、中塗り、上塗り塗料をしっかりと密着させる効果に優れています。
⑤塗装作業(中塗り・上塗り)
下塗りがしっかりと乾燥すれば、中塗り・上塗り作業に入ります。
中塗りと上塗りでは同じ塗料を使用し、二回に分けて塗り重ねることによって膜厚を付けることができ、塗膜を強固にすることができます。
中塗りが完了したら、しっかりと乾燥させた後に、中塗りと同じ塗料を活用して上塗りを行います。
⑥足場解体
塗装がすべて終了し、問題がないか点検したのちに、足場を解体して塗装作業が終了となります。
外壁塗装の実施の目安と劣化症状の例
外壁塗装の実施の目安として、一般的には『10年ごと』と言われることがあります。
ただ、あくまで目安であるために、塗膜の劣化症状に応じて、外壁塗装に取り組むことが適切であると言えます。
外壁に生じる劣化症状の特徴について、いくつかご紹介します。
汚れや色あせ、カビなど
外壁の劣化症状として、汚れや色あせ、カビなどが目立つようになります。
塗料には汚れがつきにくい防汚性や、色あせしにくい耐候性といった機能を有していますが、これらの症状が目立つということは、塗膜が劣化していると考えられるのです。
このような症状が見られるようになれば、そろそろ塗装の時期だと考え、塗装業者への相談を検討すると良いでしょう。
チョーキング現象
チョーキング現象とは、外壁の塗膜の劣化症状の一つで、外壁に触れると白い粉が付く現象を指します。
塗料には酸化チタンという成分が含まれており、塗膜が劣化することで成分が分離し、塗膜表面に浮き出てくることから、このような現象が生じます。
塗膜としての機能がかなり衰えていることから、速やかに塗装業者に相談することをおすすめします。
塗膜の剥がれ・浮き・ひび割れ
塗膜が劣化すると、部分的に剥がれや浮き、膨れ、ひび割れといった症状が生じることがあります。
すでに、かなり劣化している状態であると言え、そのまま放置すると外壁材にも悪影響を及ぼす可能性があります。
それらの箇所から雨水が浸入すると、雨漏りや内部の腐食を引き起こす可能性があるため、早急に修繕できるように、塗装業者に相談することが大切です。
外壁の種類と塗り替え時期
外壁の種類と塗り替え時期についてご紹介していきましょう。
外壁の種類
● サイディング外壁
● モルタル外壁
● 金属サイディング
● ALC外壁
外壁の種類にはさまざまなものがありますが、その中でも多く見られている外壁の種類は、上記の4つにまとめることができます。
『サイディング外壁』にはいくつかの種類がありますが、最も採用されているものに、セメントや性質で作られた板状の外壁材を活用する『窯業系サイディング』があります。
窯業系サイディングは、近年新築された戸建て住宅においては、8割以上で採用されています。
コストパフォーマンスに優れていますが、防水機能が低いために、塗装によって保護しておくことが大事であると言われています。
『モルタル外壁』とは、網状の金物の上からモルタルと呼ばれるセメントを調合した素材を塗って作られている外壁です。
かつての木造住宅の大半はモルタル外壁で、築年数が一定程度経過した戸建て住宅においては、ほとんどがモルタル外壁ではないでしょうか。
耐久性に優れていると言われていますが、防水機能を有しておらず、ひび割れが生じやすいことから外壁塗装が不可欠であると言われます。
『金属サイディング』は、ガルバリウム鋼板などを活用した外壁で、錆びにくいように保護されており、断熱材も施されていることから快適性も優れています。
ただ、表面が傷ついてしまうと錆びが発生しやすくなってしまいますので、塗装による保護が大事な外壁であると言えるでしょう。
『ALC外壁』は、軽量気泡コンクリートを活用した外壁のことで、耐火性や耐震性、断熱性などに優れている外壁材であると言われています。
ただ、外壁材そのものには防水性が備わっておらず、むしろ吸水性が高いために、定期的に塗装して保護する必要があります。
外壁の塗り替え時期
上記でお伝えした通り、外壁材そのものは耐久性が高く、優れた機能を有しているものが多いですが、防水機能が備わっているわけではありませんので、塗装によって防水性を高めておく必要があります。
外壁の塗り替え時期の目安として『10年』とお伝えしましたが、塗料のグレードによっても耐用年数は異なってきます。
塗料の種類 | 塗り替え時期の目安 |
シリコン塗料 | 8年~13年 |
フッ素塗料 | 10年~15年 |
無機塗料 | 15年~25年 |
外壁塗装において一般的に活用されるシーンの多いシリコン塗料であれば、8年から13年程度と言われており、おおむね10年前後で塗り替えられるケースが多いです。
塗料にはいくつかのグレードがあり、グレードが高くなるにつれて、耐用年数も長くなる傾向にあります。
最も高いグレードの塗料に無機塗料がありますが、一般的には15年から25年程度、塗料メーカーの中には30年以上と公表している製品もあります。
ただ、グレードの高い塗料を活用すると費用も同じだけ高くなっていく傾向にあります。
一時的なコスト負担を低くするか、少しでも塗り替えの頻度を少なくするか、塗装業者に相談し、アドバイスを受けながら決定するといいでしょう。
外壁塗装の相場と見積り項目
ここでは、外壁塗装の相場と見積り項目について詳しくご紹介していきましょう。
外壁塗装の費用相場
坪数 | 外壁塗装の費用相場 |
20坪 | 60万円~120万円 |
30坪 | 80万円~140万円 |
40坪 | 90万円~150万円 |
一般的な戸建て住宅の場合、坪数は20坪から40坪程度になることが多いですが、それぞれの費用相場は上記の通りとなります。
費用にはかなり幅が見られますが、活用する塗料によって費用は異なり、塗装業者によっても費用は変わってきます。
あくまで相場として捉えておき、見積もり費用が安すぎたり高すぎたりしていないか確認するようにしましょう。
外壁塗装の見積り項目
● 足場設置・除去
● 養生シート設置
● 高圧洗浄
● シーリング
● 下地補修
● 下地補修
● 雑工事
● 下塗り
● 中塗り・上塗り(もしくは上塗り2回)
● 雑費
外壁塗装において見積もりを依頼すると、見積書の項目には上記のような項目が、単価や工事内容とともに記載されています。
例えば、『下塗り』の場合、下塗り塗料として『日本ペイント(ハイポンファインプライマーI)』が活用され、単価が700円/㎡、外壁の面積が100㎡、合計が70,000円というように、分かりやすく記載されているのが特徴です。
必ず、見積書を受け取ったら、合計金額だけではなく、各項目について分かりやすく記載されているか確認することが大切です。
アルズホームの特長について
外壁塗装の役割をはじめとして、実施すべき時期や塗り替えサインについて詳しくご紹介しました。
アルズホームの外壁塗装においては、優れた機能を有する塗料を活用し、長きにわたって外壁の美観を維持し、外壁材や建物を守り、暮らしの快適性を保ちます。
気になることは、当社の塗装のプロフェッショナルが適切なアドバイスを行います。
さらに、屋根塗装はもちろん、屋根全般でお悩み、お困りのことがございましたら、アルズホームまでお気軽にご相談ください。
屋根メンテナンスの内容は、
● 棟板金交換工事
● 漆喰入れ替え工事
● 瓦葺き直し工事
● 葺き替え工事
● カバー工法
● 屋根塗装工事
● 瓦止め工事
となっており、また弊社の特徴として、
● 100%自社による施工
● 施工内容にご不満があれば無償でやり直し
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● 職人に対するマナー研修、現場施工研修の実施
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