屋根修理の基礎知識〜屋根修理の種類や時期、費用相場などのポイントを徹底解説

大切な住まいを守っているのは「屋根」と言っても過言ではありません。

男性1
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屋根は日々の厳しい環境条件、季節の変動、そして時の流れによって少しずつ劣化や損傷が生じていきます。
そのため、メンテナンスや修理が欠かせません。

屋根は私たちの生活を風雨から守り、快適な住環境を提供する重要な部分です。しかし、時間と共に屋根は劣化し、修理やリフォームが必要になることがあります。

その際、適切な屋根材を選ぶことや、信頼できる業者を見つけることは、質の高いリフォームを実現するために不可欠です。

この記事では、屋根リフォームにおける各種屋根材の特性、 屋根修理の種類や時期、優良な屋根修理業者の見つけ方、そして見積もりの取り方などについて詳しく解説します。

1 屋根修理で確認しておきたい3つのポイントとは

  ● ①屋根修理の目的とその方法を理解する
  ● ②自宅の屋根材を把握す
  ● ③適切な屋根材を選択する

屋根修理では、この3つのポイントを理解しながら取り組むことが重要です。

では、順番に詳しく解説していきましょう。

2 ①屋根修理の目的とその方法を理解する 

屋根修理においては、その目的や方法、さらには費用にも着目して検討することが重要です。

2.1 屋根修理の目的を明確にする

屋根修理を行う際には、修理の目的や予算などを考慮して、修理方法を選択する必要があります。屋根修理の前に確認したいポイントとして部分修理と全面改修に着目してみましょう。

①部分修理

部分修理は、屋根の一部分に問題がある場合に適した方法です。

例えば、破損した瓦や剥がれた板金など、具体的な箇所のみを修理することで、費用を最小限に抑えることができます。

部分修理は素早く行われることが多く、急いで修理をしたい場合や予算が限られている場合に適しています。

ただし、注意が必要なのは、部分修理は屋根全体の状態や劣化具合を見落とす可能性があるため、定期的な点検やメンテナンスが重要です。

②全面改修

全面改修は、屋根全体の改修や強化を行う方法です。

屋根材の全面的な交換や防水層の強化、断熱材の追加など、全体的な改修を行うことで、長期的な安心を得ることができます。

全面改修には高い耐久性や防水性、断熱性を追求することや、エネルギー効率を向上させるなどの機能性の向上も期待できます。

全面改修には一度に費用がかかる傾向がありますが、屋根全体の状態を総合的に改善するため、将来的な修理やメンテナンスの頻度や費用を抑えることができます。

2-2 屋根修理の費用相場について

■部分修理

部分修理の個所費用相場
シーリング補修1,000円~5,000円/m
防水テープ5,000円~10,000円/m
スレート屋根の差し替え5,000円~20,000円/1枚
棟板金の取替え・交換10,000円~30,000円/m
瓦屋根の葺き直し(スレート屋根)5,000円~8,000円/㎡
漆喰詰め直し3,000円~8,000円/m
棟瓦取り直し30,000円~150,000円
谷樋板金の交換4,000円~5,000円/m
雨樋の部分修理・部分交換5,000円~30,000円/1箇所
雨樋の全交換200,000円~400,000円
軒天の修理・交換20,000円~100,000円
破風の板金巻き3,000円~4,500円/m

■全面改修

全面改修の個所費用相場
屋根塗装400,000円~600,000円
屋根カバー工法800,000円~1,500,000円
屋根葺き替え800,000円~3,000,000円

ただし、足場の設置が10万円~20万円程度、さらに太陽光パネルの脱着が必要な場合には20万円~30万円程度が必要になります。

3 ②自宅の屋根材を把握する

住宅で主に活用されている屋根材には、

● スレート屋根
● 金属屋根
● 瓦屋根
● アスファルトシングル

といったものが見られますが、まずは屋根材の種類について把握しておくことが大切です。

それぞれの屋根材には特徴や耐用年数が異なりますので、定期的な点検やメンテナンスが重要です。

以下に修理の時期に関する一般的な目安を示しますが、具体的な状態によって異なる場合がありますので、専門業者のアドバイスを受けることをおすすめします。

3-1 スレート屋根

 

特徴セメントを加工した薄い板状の屋根材で、軽量で施工性が高く、美しい外観を持っています。
耐用年数30年以上
修理の時期劣化やズレ、損傷が見られる場合、割れや剥がれがある場合
修理の方法割れや破損したスレートの修理や補修、交換、屋根塗装、カバー工法、葺き替え

割れや破損、ズレが見られる場合、あるいは定期的な点検で劣化が確認された場合に修理や補修を検討します。また、細部の劣化や接合部の補修も必要です。

3-2 金属屋根

 

特徴鋼板やアルミニウムなどの金属で作られた屋根材で、軽量で耐久性があります。防水性や防火性に優れ、メンテナンスが比較的簡単です。
耐用年数30年以上(ガルバリウム鋼板)、15年(トタン屋根)
修理の時期錆びや塗膜の劣化、破損が見られる場合
修理の方法錆びた箇所の修復、屋根塗装、破損した部分の交換・補修など

「トタン」「ガルバリウム鋼板」などの金属屋根は塗膜が剥がれてしまうと錆びやすくなりますので、定期的な塗装や錆び防止処理、穴あきの補修が必要です。

3-3 瓦屋根

 

特徴陶器瓦やセメント瓦など、最も普及している屋根材です。美しい外観と耐久性を兼ね備えていますが、重量があり施工には注意が必要です。
耐用年数50年以上(陶器瓦)、20年以上(セメント瓦)
修理の時期ひび割れや剥がれ、瓦の脱落が見られる場合
修理の方法ひび割れた瓦の補修、剥がれた瓦の交換、脱落した瓦の補填、屋根塗装(セメント瓦)、葺き替え

ひび割れや剥がれ、脱落が見られる場合、定期的な点検で劣化が確認された場合に修理を検討します。ただし、セメント瓦の場合は入手できないので、葺き直し・差し替えはできません。

3-4 アスファルトシングル

 

特徴アスファルトやガラス繊維で作られた屋根材で、コストが比較的低く施工が容易です。防水性に優れていますが、風による剥がれが見られます。
耐用年数20年以上
修理の時期ひび割れや浮き、剥がれが見られる場合、風災や破損がある場合
修理の方法ひび割れたシングルの補修、浮いたシングルの再固定、風災や破損した部分の交換、カバー工法、葺き替え

ひび割れや浮き、風災や破損が見られる場合に修理を行います。また、定期的な点検で劣化が確認された場合にもメンテナンスが必要です。

4 ③適切な屋根材を選択する〜屋根リフォームでおすすめの屋根材は?

屋根リフォームでは、適切な屋根材を選択するのがとても大事です。

ここでは、特におすすめできる屋根材として、『エスジーエル鋼板』『ガルバリウム鋼板』『スレート屋根』『陶器瓦』の特徴についてご紹介いたしましょう。

4.1 エスジーエル鋼板

『エスジーエル鋼板』は、屋根リフォームの選択肢の一つとしておすすめです。

■特徴

エスジーエル鋼板は、マグネシウムを含んだメッキによって、特殊な表面処理が施されているため、一般的な鋼板とは異なる特性を持っています。特に断熱性に優れており、夏の暑さや冬の寒さから室内を守る効果があります。これは、鋼板の表面に反射性の高いコーティングが施されているためで、これにより太陽の熱を反射し、室内への熱の侵入を防ぎます。

■耐久性

エスジーエル鋼板は、その耐久性にも優れています。鋼板自体が非常に強固であるため、風雨や雪によるダメージを受けにくいです。また、特殊なコーティングにより、錆びにくく、長期間にわたってその性能を保つことができます。

■耐久性

エスジーエル鋼板は、その性能を考慮するとコストパフォーマンスが非常に高いと言えます。一般的な鋼板に比べて価格は高めですが、その耐久性と断熱性を考えると、長期的に見ればおすすめの選択であると言えます。

4.2 ガルバリウム鋼板

『ガルバリウム鋼板』は、金属屋根の中でも人気の屋根材の一つです。

■特徴

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を主成分とする合金で覆われた鋼板で、その特性から一般的な鋼板と比べて優れた断熱性を持っています。アルミニウムは熱伝導率が低く、亜鉛は耐腐食性に優れているため、これらの組み合わせにより夏の暑さや冬の寒さから室内を守る効果があります。

■耐久性

ガルバリウム鋼板は、その耐久性にも優れています。アルミニウムと亜鉛の合金は、鋼板を風雨や雪などから保護する高い耐候性を発揮します。

■耐久性

ガルバリウム鋼板は、断熱性に優れているため、コストパフォーマンスが非常に高い屋根材であると言えます。一般的な鋼板に比べて価格は高めですが、耐久性と断熱性による光熱費の抑制を考えると、おすすめできる屋根材です。

4.3 スレート屋根

『スレート屋根』は、日本の住宅で最も一般的に使用されている屋根材の一つです。

■特徴

スレート屋根は、その耐久性と手ごろな価格から日本の住宅で広く採用されています。また、自然素材であるスレートは、その風合いから戸建て住宅に適しています。さらに、スレートは形状が均一であるため、施工が容易で、屋根の形状に関わらず適用可能です。

■耐久性

スレート屋根は、その耐久性に優れています。自然素材であるスレートは、風雨や雪に対する耐候性が高く、適切にメンテナンスされていれば長期間にわたってその性能を保つことができます。

■価格

スレート屋根は、耐候性を考慮するとコストパフォーマンスが非常に高い屋根材と言えます。初期費用は他の屋根材に比べて高めですが、その長寿命とメンテナンスの容易さを考えると、長期的に見ればおすすめできる屋根材です。

4.4 陶器瓦

『陶器瓦』は、その美しさと耐久性から、屋根リフォームにおいておすすめできる屋根材です。

■特徴

陶器瓦は、その美しさと高い耐久性で知られていますが、近年では軽量化が進み、防災性能も向上しています。特に軽量防災瓦は、その名の通り軽量でありながら、強度を保つことが可能です。

■耐久性(耐震性能と耐風性能に優れている)

陶器瓦は、その硬さと強度から非常に高い耐久性を持っています。特に、軽量防災瓦は、その耐震性能と耐風性能に優れています。これにより、地震や台風などの自然災害に対する耐性が高いので安心です。

■優れている点

陶器瓦は、その耐久性から、メンテナンス性に優れています。汚れが付きにくいために、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。

■価格の特徴

陶器瓦は、初期費用は他の屋根材に比べて高めですが、その長寿命とメンテナンスの容易さを考えると、長期的に見ればおすすめできる屋根材と言えます。

5 屋根修理業者の見つけ方

優良な屋根修理業者の見つけ方は、以下のポイントを考慮することが重要です。

①丁寧な屋根調査

良い業者は、屋根の状態を正確に把握するために、丁寧な調査を行います。これには、屋根の全体的な状態だけでなく、特に問題が発生しやすい箇所の詳細なチェックが含まれます。

②屋根裏のチェック

優良な業者は、屋根裏も自主的に調査します。屋根裏は、雨漏りや下地の腐食などの問題が発生しやすい場所であり、これらの問題を早期に発見することが重要であるからです。

③写真や動画を用いた説明

良い業者は、屋根の状況を顧客に理解してもらうために、写真や動画を用いて説明します。これにより、顧客は自身の屋根の状況を具体的に把握することができます。

④詳細な見積もり書

優良な業者は、見積もり書に詳細な内容を記載します。これには、作業内容、必要な材料、作業時間、費用などが含まれます。

以上のポイントを考慮することで、信頼できる屋根修理業者を見つけることができます。

一方で、突然訪問してきた屋根業者とは契約しないことをおすすめします。これらの業者は、しばしば高圧的で悪質な販売手法を用い、顧客の利益を十分に考慮していない可能性があります。

6 工事に関するよくある質問

6-1 Q1.屋根修理の見積もりを取る際のポイントは?

屋根修理の見積もりを取る際には、

①2~3社から取る

見積もりは、2~3社の業者から取ることをおすすめします。これにより、各業者の提案や価格を比較することができ、自分のニーズに最も適した業者を選ぶことが可能になります。

②屋根修理や改修工事を行っている業者から取る

見積もりを取る業者は、屋根修理や改修工事を専門に行っている業者から取ることが重要です。これらの業者は、屋根の状態を正確に評価し、適切な修理方法を提案する能力を持っています。

③金額だけではなく見積もり内容にも着目する

見積もりを評価する際には、金額だけでなく、見積もりの内容にも注目することが重要です。具体的には、作業内容、使用する材料、作業時間、保証期間などを確認し、それらが適切であるかが大切です。

といったポイントを考慮することで、適切な見積もりを取り、最適な屋根修理業者を選ぶことができます。

6-2 Q2.屋根修理には足場は必要ですか?

屋根修理には通常、足場の設置が必要になります。これは、作業員が安全に作業を行うため、また、屋根修理の品質のために必要になるからです。

足場の設置は費用が発生しますので、見積もりを取る際には足場設置費用に注意することが重要です。修理費用の一部を占めるため、見積もりの際には明確に足場設置費用が記載されていることを確認しましょう。

7 屋根工事に関するよくある質問

屋根修理の基礎知識について、屋根修理の種類・時期などの情報を踏まえながら、詳しくご紹介しました。

アルズホームの雨漏り修理は、100%自社による施工で、24時間お問い合わせ可能、スピード対応できますので安心です。

気になることは、当社の施工のプロフェッショナルが適切なアドバイスを行います。

さらに、屋根はもちろん、雨樋、外装、内装、水まわり工事などでお悩み、お困りのことがございましたら、アルズホームまでお気軽にご相談ください。

屋根メンテナンスの内容は、

● 棟板金交換工事
● 漆喰入れ替え工事
● 瓦葺き直し工事
● 葺き替え工事
● カバー工法
● 屋根塗装工事
● 瓦止め工事

となっており、また弊社の特徴として、

● 100%自社による施工
● 施工内容にご不満があれば無償でやり直し
● 工事内容に応じた最大15年間の保証
● お問い合わせは24時間対応
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に積極的に取り組んでいます。

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