屋根材の種類と特徴 !リフォームでおすすめの屋根材は?

大切な住まいを守っているのは「屋根」と言っても過言ではありません。

男性1
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屋根は日々の厳しい環境条件、季節の変動、そして時の流れによって少しずつ劣化や損傷が生じていきます。
そのため、メンテナンスや修理が欠かせません。

私たちの住まいを保護し、安全と快適さを提供する屋根。しかし、屋根材について一般的に
はそれほど知られていません。

屋根材はその種類や特性により、家の外観、耐久性、価格、さらにはエネルギー効率にまで
影響を与えます。それぞれにメリットとデメリットがあり、選択肢は多岐にわたります。

この記事では、さまざまな種類の屋根材の特性と特徴、そしておすすめの屋根材についてご
紹介していきます。

1 屋根材の種類

屋根材は、その形状、重さ、耐候性、環境に対する配慮、価格などにより、大きく分類する
ことができます。ここでは、主な屋根材について詳しく見ていきましょう。

1-1 おすすめの屋根材の特徴を徹底比較

         屋根材              特徴
スレート系屋根材● セメント成分に繊維質が混ぜられた屋根材
● カラーベスト、コロニアルなどの商品名
● デザインやカラーのバリエーションが豊富
● 軽量のため耐震性に優れている
断熱材一体型の横葺き金属屋根
/ガルバリウム
● 断熱材が裏側に付着されており断熱効果が高い
● 施工が難しいため、専門的な技術が必要
● 屋根リフォーム分野で高いシェア率を誇る
● 遮音効果にも優れている
縦向き金属屋根/ガルバリウム● 屋根の形状に沿って取り付ける
● コストが比較的安価、施工期間も短い
● シンプルな形状を持つ建物に適している
● 新築の一戸建て住宅での採用が多い
石粒付き金属屋根(外国製)/ガ
ルバリウム
● 比較的安価な屋根材で採用が増えている
● 専門の板金工だけでなく瓦葺き工でも施工可
● 商品によって性能が大きく異なる
● 屋根へ登りやすさ
アスファルトシングル● アスファルトが原料でシート状である
● 価格が比較的安く短尺で持ち運びが容易
● 国産と外国産では性能が異なる
● 価格と耐久性のバランスを検討するのが大事
● 長期の耐久性を持ち信頼性が非常に高い
● 購入および設置には相応のコストがかかる
● 地震や台風に対する影響を受けやすい
● 軽量瓦など選択肢が広がっている

1-2 屋根材市場の素材別シェア

日本の屋根材市場では、近年人気の『金属屋根』が大きなシェアを占めており、屋根材市場
全体の60%強となっています。

次いで多いのが『セメント系瓦』で15%程度、『粘土瓦』が続いて13%程度となっていま
す。

2 おすすめの屋根材6選をご紹介!

① スレート系屋根材

● コロニアルグラッサ
● コロニアルクァッド

耐久性に問題があり製造中止になったスレート系屋根材の問題を受けて研究開発された屋根
材で、耐用年数は25年から30年の耐久性を誇ります。

『コロニアルグラッサ』は、ハイグレードな無機塗料が塗装されており10年の塗膜保証付
き、『コロニアルクァッド』はホームセンターでも見かける汎用性がある屋根材です。

② 断熱材一体型の横葺き金属屋根

● スーパーガルテクト
● エテルナ
● 横段ルーフ・プレミアムシリーズ

『エスジーエル鋼板』と呼ばれており、鉄板にマグネシウムが配合されたメッキが施されて
おり、ガルバリウム鋼板の3倍超の耐久性を持つと言われています。

『スーパーガルテクト』は断熱性・止水性にも優れており、『エテルナ』は断熱材一体型
、『横段ルーフ・プレミアムシリーズ』はエスジーエル鋼板にフッ素塗装が施されている最
高級グレードです。

● 横暖ルーフαS
● シルキーG Ⅱ
● ニュールーフィックス

こちらはガルバリウム鋼板によるもので、20年以上の歴史と実績を持っており、現在にお
いても人気の屋根材となっています。

③ 縦葺き金属屋根

● 立平葺き
● デネブエアルーフ

金属仕上げになっている縦葺き金属屋根で、ガルバリウム鋼板もしくはエスジーエル鋼板が
採用されています。

『立平葺き』はとてもシンプルなフォルムで高い人気を誇っており、『デネブエアルーフ』
は耐久性と断熱性に優れています。

④ 石粒付き金属屋根(外国製)

● セネター(デクラ屋根)
● クラシックタイル
● スカイメタル/ウッド

オーバーラップ式と呼ばれるもので、内側と外側から屋根を固定させ耐風性能に優れていま
す。

『セネター(デクラ屋根)』はニュージーランド製で安定性や止水性に優れており、『クラ
シックタイル』は立体感のある美観が人気となっています。『スカイメタル/ウッド』は韓
国製の屋根材で、止水性に優れています。

● ディプロマットスター
● スカイメタル/スレート

かん合式と呼ばれるもので、上の屋根と下の屋根を引っかけて張る特徴を持っています。
『ディプロマットスター』は施工がとても簡単で、『スカイメタル/スレート』は止水性に
優れている点が評価されています。

⑤ アスファルトシングル

● アルマ
● オークリッジスーパー
● リッジウェイ

アスファルトシングルの屋根材は主に韓国製となっており、比較的安価であることから人気
となっています。

『アルマ』『オークリッジスーパー』はともに韓国製で低コスト、『リッジウェイ』は北米
製の屋根材ですが円安の影響で高騰しています。

● シングル
● オフティ

こちらのアスファルトシングルは日本製となっており、外国製と比較すると品質に大きなこ
だわりを感じます。

『シングル』はセラミックコートの石が付着している屋根材で、『オフティ』は天然石砕石
仕上げとなっています。

⑥ 瓦

● 軽量防災瓦
● いぶし瓦
2020年には建築基準法が改正され、釘やビスで固定させることが義務化され、もしもの災
害の際にも安心できる構造となっています。

かつての戸建て住宅は瓦屋根が一般的で、陶器瓦は長寿命であるため今でも人気があります
が、近年には軽量で高耐久性の瓦が登場しています。

『軽量防災瓦』は陶器瓦よりも10%程度の軽量化、『いぶし瓦』は風合いがとても特徴的
で人気があります。

3 製造中止になっている屋根材

① スレート系屋根材

製造中止になったスレート系屋根材には、アスベストが含有しているために製造中止になっ
たもの、それらの製造中止を受けて製造されたものの、耐久性に問題があり製造中止に至っ
たものに分かれます。

■アスベストが含有しているために製造中止
● ニューコロニアル
● アーバニー
● セキスイかわらU

耐候性と耐久性を兼ね備えたアスベスト含有のスレート系屋根材です。しかし、アスベスト
の問題から製造は中止されました。

アスベストの撤去費用が必要になるため、葺き替えする際にはコストの負担が多くなる傾向
にあります。

■耐久性に問題があり製造中止
● コロニアルNEO
● パミール
● レサス
● セキスイかわらU

アスベスト含有のスレート系屋根材の製造中止を受けて製造されたものの、15年程度で不
具合が生じることが分かっています。

屋根塗装によるメンテナンスも不可となっています。

②セメント瓦

日本の家屋はかつて陶器瓦が主流でしたが、高度経済成長期には陶器瓦よりも価格の安い
『セメント瓦』が人気となりました。

しかし、耐久性に問題があり、さらには色あせが生じやすいために、製造中止に至っていま
す。一部の製品にはアスベストが含まれていることも分かっています。

■耐久性に問題があり製造中止
● モニエル瓦

モニエル社が製造したセメント瓦で、1970年代から1980年代に販売されていました。見た
目は陶器瓦と同じようなフォルムをしているため、見分けることが難しいです。

一部の製品にはアスベストが含まれているため、セメント瓦の葺き替え工事では、処分費用
が高額になる可能性があります。

4 屋根リフォームでおすすめ!屋根材とメーカー3選

①スーパーガルテクト(断熱材一体型エスジーエル鋼板)アイジー工業
②ルーガ(樹脂繊維セメント)ケイミュー
③横暖ルーフαS(断熱材一体型エスジーエル鋼板)ニチハ

『スーパーガルテクト』は、耐久性と断熱性を兼ね備えている断熱材一体型エスジーエル鋼
板の屋根材です。とても人気があり、近年では多くの住宅で採用されています。

『ルーガ(ROOGA)』は、厚くて軽い、割れにくい、キレイが長持ち、地震に強い、とい
った今までの瓦屋根の弱点を克服した屋根材で、販売から15年以上が経過した現在におい
ても親しまれています。

『横暖ルーフαS』は、優れた断熱性能を発揮する屋根材で、軽量で地震に強い性質も持っ
ています。

5 新築でおすすめ!屋根材とメーカー3選

①コロニアルグラッサ(スレート屋根)ケイミュー
②スーパートライ110(陶器瓦)鶴弥
③スタンビー(樹脂繊維セメント)稲垣商事

『コロニアルグラッサ』は、ケイミューが製造販売している無機塗装が施されているスレー
ト屋根で、耐久性に優れていて、塗膜が長持ちする特徴を持っています。

『スーパートライ110』は、陶器瓦ですが、和風住宅をはじめ、シンプルモダン、洋風住宅
などにも適しています。遮熱性や耐風性、耐震性に優れています。

『スタンビー』は、たてぶきの屋根材で、高い防水性、耐久性を兼ね備えた屋根材です。

6 各屋根材を取り扱う施工業者

施工業者はそれぞれ異なる種類の屋根材に特化しており、その特性を理解し、専門的な技術
を用いて施工を行うことで、屋根材の性能を最大限に引き出します。

施工業者の選択は、使用する屋根材や建物の条件、予算などにより変わります。

①瓦葺き工事業者

瓦葺き工事業者は主に瓦・スレート系・アスファルトシングル・石粒付き金属屋根などを取
り扱っています。

彼らのスキルは古くから伝えられてきた伝統的な技術を基にしており、瓦の特性を理解し、
その耐久性を最大限に引き出す施工を行います。

瓦の美観を保ちつつ、風雨から建物を守るためには、瓦葺き工事業者の専門的な技術が必要
です。

②板金工事業者

板金工事業者は、断熱材一体型横葺き金属屋根・縦葺き金属屋根など、主に金属製の屋根材
などを取り扱います。

彼らは金属の性質とその取り扱い方を深く理解しており、施工には特別な技術と知識が求め
られます。

また、板金屋根は形状に応じてカスタマイズが可能で、独特のデザインを持つ建物に対応す
ることが可能です。

③防水工事業者

防水工事業者は、主に防水シートやアスファルトシングルなどの防水性を必要とする屋根材
を取り扱います。

これらの屋根材は建物を雨水の侵入から守るために重要で、防水工事業者は適切な施工によ
りその性能を最大限に引き出します。

④塗装工事業者

塗装工事業者は、塗料を用いて屋根材の耐久性を向上させる作業を行います。

塗装は屋根の美観を保つだけでなく、防水性や耐候性を向上させ、寿命を延ばす効果もあり
ます。

7 屋根材に関するよくある質問

Q1.屋根材によって工事代金は異なりますか?

屋根材の選択により、工事の費用は大きく変動します。各屋根材の価格自体の違いはもちろ
ん、施工に必要な技術や時間、特別な道具や機器の使用が必要かどうかなど、さまざまな要
素が工事費用に影響します。

Q2.安い屋根材にはどのようなものがありますか?

韓国製のアスファルトシングルはコストパフォーマンスに優れているため人気があります。
また、スレート系の屋根材であるニチハのアルマは、耐久性とコストパフォーマンスを両立
しています。

Q3.屋根リフォームの事前調査や見積などはお金がかかるのでしょうか?

アルズホームでは、お客様にとって最善の解決策を提供するため、屋根の無料診断(事前調
査)とお見積もりを提供しています。

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